多くのUSBオーディオやMIDIコンピューター周辺機器は「クラスコンプライアント」デバイスです。

これはコンピュータ内のドライバを使用し、専用ドライバーなどのインストールが必要がないことを意味します。

このガイドでは、接続の際に発生する問題の原因を特定し、解決策を提供するための一般的なトラブルシューティングの手順について説明します。



 目次


  ・クラスコンプライアントの意味とは?

  ・想定される症状と想定される原因

  ・クイックテスト - Windows

  ・クイックテスト - macOS

  ・さらなるサポート



「クラスコンプライアント」とはどういう意味ですか?


 「クラスコンプライアント」デバイスとは、WindowsやMacのコンピューターまたはiPadに接続するために、

  追加のドライバを必要としないデバイスのことです。

 「クラスコンプライアント」デバイスは、既にホスト(コンピューターやiPadなど)のOSに組み込まれている

  ドライバーを使用します。



想定される症状・想定される原因


 「クラスコンプライアント」 のUSB機器の代表的な問題点として、以下のようなものがあります:


  ・本機の電源が入らない

  ・デバイスが接続された後のオペレーティングシステムエラー

  (これは通常Windowsにのみ発生し、多くのエラーメッセージは "Device/Driver could not be installed", 

   "Driver could not be found", "USB device not recognized" のような内容が挙げられます。)

  ・ソフトウェアでデバイスが認識されない

  ・デバイスは認識されているが応答がない

  ・デバイスが接続され短時間動作するが切断される


 これらのデバイスは、オペレーティングシステムにプリインストールされているドライバーを使用するように

 作られていることを忘れないでください。

 ほとんどの原因は、これらのドライバーがインストールされていない、適切にアップデートされていない。

 他のデバイスやドライバーと競合してしまっている。または破損していることにあります。


 その他の原因としては、以下のようなものが考えられます:


  ・USBケーブルまたはポートの不良

  ・USBハブの使用、USBケーブルの長さ、延長、USB機器の接続数の多さなどが原因で通信状態が悪い。

  ・ソフトウェアやハードウェアのセットアップで、設定や手順を間違えている。


デバイスが正しく接続されない場合、最初に行うべきことは、

異なるUSBケーブル、異なるUSBポート、異なるコンピューターを試してみることです。

また、他のUSB周辺機器の接続を解除し、USBハブを使用しないようにしましょう(USBハブを使用した場合と使用しない場合の反応を記録しておくのも便利です)。


 これらの問い合わせの約95%は上記の方法で解決することができ、少なくともデバイス自体が正常に動作

 していることを確認することができます。

 そこで、以下ではお使いの機器の反応を確認するためのいくつかの手順とその解決策をご紹介します。



クイックテスト - Windows


 この10秒間のテストでは、製品を使い続けるために必要なソフトウェアのセットアップや認証プロセスを

 完了させることができるのです。


 このテストでは、例として M-Audio Keystation Mini 32 を使用します。仮にPCの使用環境はWindows XPから

 Windows 10までとします。


  1. USBデバイスを接続し、コントロールパネル内にあるデバイスマネージャーを開きます。カテゴリ別に

    分類されている場合は、「ハードウェアとサウンド」をクリックしてデバイスマネージャーを探します。



  2. サウンド、ビデオ、ゲームコントローラのカテゴリをダブルクリックすると、お使いのデバイスが

    見つかるはずです。



   お使いのデバイスが上の画像と同じように表示された場合、これはデバイスが接続され、適切に通信して

   いることを示します。

   それでも機器からの反応が悪い場合は、テクニカルサポートまでお問い合わせください。


  3. 製品に黄色い三角形や他のアイコンが付いていたり、デバイスマネージャーで別のカテゴリに表示される

    場合は、ドライバが正しくインストールされていないか、または古いドライバを示している可能性が

    あります。

    ただし、これはWindows用のドライバであり、お使いの製品のものではありません。



  4. 上記のテストで製品が表示されない場合、デバイスマネージャー内での名称が違うだけか、デバイスに

    問題がある可能性があります。

    これをテストする簡単な方法は、デバイスを取り外した状態でデバイスマネージャーを見ることです。

    デバイスマネージャーが点滅したら、コンピューターがデバイスを認識していることを示しますが、

    別のカテゴリーに入れたり、別の名称を付けているだけかもしれません。

    デバイスを再び接続し、デバイスマネージャーをもう一度見て、何が表示されるかを確認します。

    それがあなたのデバイスです。


  多くの場合、システムは認識できないものを "USB Audio Device"と表示することがあります。

  これは、ステップ3で説明したように、ドライバが正しくインストールまたは更新されていない可能性がある

  ことを示すもう一つの兆候です。



  デバイスマネージャが全く点滅しない場合は、製品がコンピュータに認識されていないことを意味し、

  デバイスに問題がある可能性があります。

  この機会に、異なるUSBケーブル、異なるポートを試し、異なるコンピュータで確認してみてください。

  このような場合は、テクニカルサポートにご連絡ください。



クイックテスト - macOS


  1. USBデバイスを外し、5つ数えてから、再び差し込みます。

  2. 画面左上の「Apple」メニューをクリックし、「このMacについて」を選択します。



  3. 表示されたウィンドウで、「システムレポート」をクリックします。新しいウィンドウが表示されます。



  4. 「システムレポート」ウィンドウが表示されます。 ウィンドウの左側、[ハードウェア]の[USB]を

    選択します。



  5. 右側には、利用可能なすべてのUSBバスと接続されたデバイスが表示されます。

    各バスの横にある矢印をクリックすると、各バスを詳細を表示することができます。

    USBデバイスが接続されている場合、これらのいずれかに表示されているはずです。 



  6. ここにお使いのデバイスが表示されていない場合は、デバイスを切断し、「ファイル」→「情報を更新」

    を選択してください。これによりコンピューターがポートを再スキャンします。



  7. キーボードをもう一度コンピュータに接続し、2回目に「情報を更新」を選択します。


  ・デバイスが上記のテストで、システムレポートに表示された場合、デバイスには欠陥がなく、

   誤ったソフトウェアの設定や選択が行われている可能性があります。

   使用中のソフトウェアのセットアップの手順に注意深く従うか、追加のテストとトラブルシューティング

   のために「さらなるトラブルシューティング」のセクションに移動してください。


  ・一方、デバイスが上記のテストで、システムレポートにも表示されない場合は、デバイスに欠陥があること

   を示している可能性があります。

   この時点で、別のUSBケーブルやUSBポートをテストすることをお勧めします。

   また、別のコンピューターで同じテストを実行するのもよい方法です。

   それでも問題が解決しない場合は、当社のテクニカルサポートチームにお問い合わせください。



 さらなるサポート


  USBトラブルシューティングの可能性を1つのガイドですべてカバーすることは不可能ですが、

  上記の提案は、製品が機能していることを迅速に判断し、USB通信不良や古いドライバーなどの一般的な

  セットアップの障害を克服するのに役立つはずです。


  製品のセットアップにさらなるサポートが必要な場合、または製品が正しく機能していないと判断した

  場合は、このページの上部にある「新規サポートチケット」ボタン、または右下にある「サポートを受ける

  ボタンを使用して、当社のサポートチームとチケットを開いてください。


  すでにサポートチームにチケットをお持ちの場合は、チケットに割り当てられたサポートエージェントに

  直接テスト結果を返信してください。